こんにちは!さくらんぼーです。
今年、山菜採りにデビューしたわけですが、それ以来山菜採りに関するアンテナを張っている状態でして
そんな中、気になったのが『山菜採りナイフ』なるもの
山菜と言っても草の葉や芽、根、木の実、キノコなどがありますが、その対象によっても使うナイフの形状が異なります。
例えばキノコとりだとこんな形
なんかオシャレですが、キノコは種類の判別が難しいので僕はキノコ採りはしません。これは不要ですね。
好みの山菜ナイフを探してみます。
レジャーナイフ(#6500 LEISURE KNIFE) 仁作製
他に山菜採りのナイフを調べてみると、刃がスコップ状になっているナイフが見つかりました。
これにはビビビッ!ときました。
今年春の山菜採りでは素手で採れるものばかりで、特にナイフが必要となる場面はなかったわけですが、スコップの代わりになる物が欲しいと思っていたところなのです。
ラフに使っても気にならない物が一本あれば
- 食べられる根(自然薯、ワサビ、クレソンなど)を運よく見つけることができた場合の採取
- 猟での獲物を解体した時の残滓(鳥の羽や内臓)を地面に埋める
- わな猟の時にくくり罠を埋める穴を掘ったり、邪魔な木の根を切る
- 海でカメノテやカサガイを岩からはがす
- アウトドアで発生したさくらんぼーの排泄物(いわゆる野〇ソ)を地面に埋める
などの用途として使えるのではないかと
フルメタル レジャーナイフ(#6800 FULL METAL LEISURE KNIFE)
こちらは柄が刃と同じ金属でできた一体物になっております。
僕の持っているフクロナガサと同じように柄の部分に棒を差し込めるようになっており、気になるアイテム。
しかしこれらは2つともヒルト(ツバ)の部分がほぼない形。
スコップとしての用途がメインと考えているので、地面にナイフを突き立てる動作が多くなります。
突き立てた時に、握った手が滑ってしまったときのことを考えると『タマヒュン』ものです。
ヒルトがある山菜ナイフを探します
先ほどの理由によりヒルトは必要だと感じ、続けて他の仁作の商品を調べました。
山刀(ヤマカタナ) No.800
山刀S(ヤマカタナS) No.801
この2つはヒルト部があり、地面を一生懸命掘っても手が滑ることはなさそうなので、どちらかにしよう。
けど、なんだ『山刀』と『山刀S』の違いは??見た目一緒やけど・・・
『山刀(ヤマカタナ) No.800』と『山刀S(ヤマカタナS) No.801』の違い
『S』は短いという意味の『SHORT』なのかと調べると、大きさとか重さは同じで、違うのは使っている鋼材でした。
両方ともステンレスですが
- 山刀(ヤマカタナ)No.800 :SUS420J2
- 山刀S(ヤマカタナS)No.801:ステンレス DSR-1K6
となっています。
DSR-1K6を作っている大同特殊鋼の資料を見ると、DSR-1K6の方が炭素(C)が多く、またモリブデン(Mo)が添加されているようです。
詳しくないので間違っているかもしれませんが、DSR-1K6はSUS420J2より炭素を多くして硬くしている。その分もろくなってしまうので、モリブデンで粘りを持たせているのではないでしょうか。
買ったのは・・・・・・・(ヤマカタナS) No.801
スコップとしてラフに扱うので、頑丈だと思われる山刀Sにしました。(値段は『S』なしに比べて少し高いくらいだったというのも理由の1つです)
プラスチック製の鞘付きです。
①ベルトに通す穴と②カラビナなどを通す穴があります。ここの部分はゴム製。
③ナイフの抜け止めのロックと④スナップボタンがついたベルトでさらにナイフが抜け出すのを防いでくれます。
泥などが詰まりにいくいように、鞘の先端には穴が開いている。
150mmまでの目盛りがついており、刃の先端からの深さが測れます。
くくり罠を埋める穴の深さを計ったり、獣の足跡の大きさを計ったりと便利かも
なお、パッケージには『新銃刀法で規制されているダガーナイフには該当しません。』とシールが貼られていました。
銃刀法では、刃渡り5.5cm以上のダガー(剣)は所持することすら処罰の対象となります。
販売業者であっても所持ができないため、通常の市場で販売されている物にはダガーは無いということです。
ですが、ナイフを自作したり、市販のナイフをカスタムする場合はダガーに該当しないように注意が必要です。
携帯中に警察に職務質問をされた時にあらぬ疑いをかけられないように、このラベルを鞘に貼っておこう。
実際の使用感 山編(追記)
先日猟場開拓に行ってきました。
笹やぶを切り開くナタとして、またスコップとしての出番があるだろうと、この時に初めて山刀Sを持ち出します。
スコップとしての使用感
開拓しようと歩いていると道端の水路の横に枯れた自然薯の葉を発見しました、さっそく山刀Sの獲物です。
分かりにくいですが、写真の矢印のところが自然薯のツルが地表に出ているところ。
あまりにも長い自然薯だと、僕には最後まで掘りきる自身がありません・・・
「ほどのほどの大きさであってくれ・・・・」
山刀Sの刃は片方がセレーション(波刃)になっています。
買う判断材料にセレーションの有無は入ってなかったのですが、セレーションのおかげでびっしり生えている雑草の根をザクザク切りながら土を掘ることができました。セレーションさまさまです。
そして、少し掘ったところでガリッッ!!っと・・・
水路を固めていたコンクリートが結構広範囲に施されており、掘っていた場所はそのコンクリートの上に土が乗っていた所。
「デビュー初日から刃こぼれかいな・・・」
と思いましたが、大丈夫でした。
そして、採れた自然薯はこんなに小さい物、ちっさいですがわさび醤油を付けて食べましたよ。
短時間ですが、スコップとして使用した感想は
- セレーション(波刃)は根を切りながら掘るのにかなり役立つ
- 土のかき出しの能力は、浅い場合には問題ないが、深い場合はかなりしんどいと思われる。
- コンクリートを突いてしまったが刃こぼれはなかった。
ナタとしての使用感
同じ日、行ったことのない池を地図で見つけたので行ってみると、その池の手前に笹ヤブがり山刀Sをナタとして使い切り開くことに。
しかし山方Sは刃がスコップ状に反っているため、かなりの確率で刃が笹の表面で滑ってしまってあまり切れません。
結局、運動量の割には進むことができなかったので、この池の開拓は途中であきらめました。笹ヤブのヤブこぎには普通のナタが使いやすいですね。
笹以外の枝を切っていないので分かりませんが、今回の感じだと難しそうです、マキ割りはまず無理でしょう。
- 根を切りながら掘れるので、セレーション(波刃)ついていて良かった←これが一押し!!
- コンクリートを突いてしまったが刃こぼれはなし(今のところ)
- 土のかき出しの能力は、浅い場合には問題ないが、深い場合はかなりしんどいと思われる。
- 笹ヤブのヤブこぎには向かない
結局『S』の意味は分かりませんでしたが、ありがちな『SPECIAL』とかかな?