さくらんぼーです。
罠にかかったイノシシ・シカを仕留めるために大きいナイフが必要だと、罠猟をする気マンマンだったころに調べてて見つけたナイフがこれ。

剣鉈フクロナガサ
マタギ発祥の地である秋田の西根打刃物製作所で作られたナガサ(山刀)で、「叉鬼山刀」(マタギナガサ)として商標登録されております。
「叉鬼山刀」(マタギナガサ)の中でも、柄の部分が木でできている「木の柄ナガサ」と、刃の部分の鋼材と一体で柄ができている「フクロナガサ」(袋ナガサ)の二つに分類され、僕の買ったのはフクロナガサ。
このフクロナガサは、熊の狩猟を行うマタギの意見を反映しながら改良を加えた結果、現在の形になったようです。

刃の部分と一枚物の鋼材できた柄は、その鋼材を筒状に丸めているため中空になっています。
この穴に木の棒を突っ込んで横の穴に釘を打って固定すれば、持ち手が長くなり獲物との距離をあけたまま仕留めることができるため比較的安全に仕留められるようになります。
また、水に強い秋田杉を用いて作った鞘は、まな板として使用可能。
調べていくとこのような説明も
究極のサバイバルナイフ
「山で迷っても、ナガサが1本あれば生きのびることができるのしゃ…」と、あるマタギのシカリ(統率者)が話してくれたことがある。生来のハンターであり、アウトドアのスペシャリストのマタギにとって、叉鬼山刀は必需品というよりも、命の次に大切な道具である。
ナガサが1本あれば、彼等はマタギ小屋(猟に使うシェルター)を作ることができる。枝を払う時は鉈の代用にもなる。ブッシュナイフのように薮を切り払うときにも使用するし、包丁代わりにナガサで山菜や岩魚も調理する。さらに、天然杉で作られた鞘は、まな板の代用にもなる。もちろん、ナガサは生粋の狩猟刀である。クマやシカ、兎などのどんな獲物でも、彼等はナガサ一本で楽々と解体する。緊急の際は、ナガサをハーケンがわりに岩に突き刺し、崖さえも登る。また、「熊に襲われたときに、ナガサを使ってどの様に戦うかは、先輩のマタギから後輩に伝えられている」そうだ。万能刀、そして究極のサバイバルナイフ─それが叉鬼山刀である。
叉鬼山刀と幻の鋼材
叉鬼山刀の鋼材は、日本刀の素材としても有名な島根県の安来鋼である。それも終戦前までに製造された鋼(はがね)をストックし、叉鬼山刀だけのために使用している。今でも日立金属はヤスキハガネを製造しているが、戦前のヤスキハガネとは全く別ものである。他社がこの鋼を手に入れることは、もはや不可能である。
その鋼に中軟鉄を鍛接している。ヤスキ鋼と中軟鉄を合わせ、何度も熱して打ちたたくことにより不純物を取り除き、純粋な鋼に鍛え上げていく。また、焼入れには、ある植物から抽出したエキスの入った、秘伝の油が使われている。
故西根稔氏の経験と勘に裏うちされた技術と、彼の天性によって、叉鬼山刀には作り上げられている。また、叉鬼山刀には、先達から引き継いだ日本刀の「裏打ち」の技と伝統が、今もなお生きている。
有限会社アウトバックのHPより抜粋
戦前の希少な鋼を使っているとのこと、おお~
希少だから優れた鋼材であるとは言い切れないとは思いますが、なにか心がくすぐられることがたくさん書かれています。ただ結構お高く(8寸(刃渡り約24cm)の物で2万5千円くらい)、買ったものの重くて使えないという失敗をしたくないので買わずにいました。
剣鉈フクロナガサ購入 長さは8寸で
ある日、神戸をブラブラしてて目に入ったミリタリーショップ「ikariya(イカリヤ)元町店」、入ってみると多くのナイフが陳列されておりその中に「フクロナガサ」が!
店員さんにお願いして8寸のフクロナガサを持たせて貰うと
「軽!」
このフクロナガサより短いナタを持っていますが、それよりも軽く感じます。
おそらくバランスが良いからなのでしょう、柄の部分も鋼材で作っているので重心が柄に近くなってため刃先の重さを感じにくくなっている考えます。
これだったら全然問題なく使えるし、少し安めの値段設定だったということもあり、即決で購入しました。
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こんにちは
私もエアーと装薬両方で猟を楽しんでいます。
止め刺しにも使えるナガサは携帯に便利ですね。こちらの記事で思ったのですが、携帯する「ネジ」は普通の木ネジでは必要な時にドライバーがないと締められません。
…なので備えておくのは「ヒートン」にしておくと良いです。工具が無くても手で締められます。
(同様に、日常止め刺しに使う槍は穴あきの棒と蝶ネジボルトで運用しています)
以上参考になりましたら幸いです。
クマのはがたさん
コメントありがとうございます。
「あれ?ヒートンに変えていたはずだけど・・・」
と、今フクロナガサの空洞部分を確認しました。
木ネジですね・・・
ずっと前にヒートンにしようと思って家を探したのですが、
ちょうどいい直径の物がなかったところまでは覚えています。
そして、いつしか僕の記憶では、変更は完了したことになっていたようですね。
思い出すきっかけになりました。気付きとなるご指摘ありがとうございます。
近いうちに記事の修正もしないとダメですね。