さくらんぼーです。
僕たち猟師は献血にも責任を持つ必要があると思わせる記事を見つけました。
記事
厚生労働省は31日、輸血用血液製剤で80代の女性がE型肝炎ウイルス(HEV)に感染し、劇症肝炎で昨年死亡していたと明らかにした。血液製剤の供給元の献血者は、シカの生肉を食べたことで感染したとみられるが、発症していなかった。輸血でHEVに感染し死亡した報告は、海外も含め初めてという。
献血は控えます
もともと人に誘われた時に献血をしてことがあるくらいで、これまで数回しか献血をしたことがない僕ではありますが、献血は控えようと思います。
理由として、野生生物に接触し食べる機会が多いのが猟師、いつ何に感染するか分かりません。そして感染しても発症せず潜伏期間が長い感染症もあります。
感染に気付かないまま献血し、自分の血液のせいで人が苦しむ、亡くなるなんてことならないように、猟師となった今後は献血に注意が必要と考えたためです。
献血した血液が輸血されるまでの間に感染有無の検査がされるような仕組みになれば安心して献血できるんですけどね。
臓器提供は??
献血のことを考えていると、もうひとつ思い出しました。健康保険証の裏面に臓器提供をする意思表示をする欄があることを・・・
もともと僕は、僕の臓器が他人に移植されて有効に使われるのなら、脳死・心停止で死んでしまったあとの僕の臓器は好きにして貰って良いという考えでしたが
ただその考えも変わってくるかもしれない、と思っていたため「提供する」「提供しない」のどちらの意思表示をしていないまま(空白のまま)現在までいたっています。
今回の献血の件と同様に臓器が感染していた場合はどのようになるのでしょうか、よく分からないので当分空白のままでいくことになりそうです。
感染症早見表
上記の肝炎以外にも猟師が感染するおそれのあるものがたくさんあり、仮に自分が感染した際に、知らない間の感染の拡大をできるだけ防ぎたいと思います。
変な症状が出たときには病院に行き、心当たりのあることを医者に説明できればちょっとでも早く病気の特定ができればと思い、猟師をしていて関係ありそうな感染症まとめました。
まとめかたとして、狩猟鳥獣とダニに由来するものをピックアップし感染経路・潜伏期間と自覚症状をリスト化しました。情報源は厚生労働省、国立感染症研究所のHPなどです。
感染症名 | なにから | 感染経路 | 潜伏期間 | 自覚症状 |
重症急性呼吸器症候群(SARS) | タヌキ、ハクビシン、げっ歯類 | 身体・糞に接触 | 2〜10日、平均5日 | 発熱、悪寒、筋肉痛、咳、呼吸困難、下痢 |
鳥インフルエンザ | 鳥類 | 身体・糞に接触 | 1~10日 | 発熱、肺炎、多臓器不全 |
狂犬病 | イヌ、ネコ、キツネ、アライグマ | 咬まれる | 1~3カ月 | 発熱、食欲不振、痛み、痒み、恐水症状、恐風症状、興奮、麻痺、幻覚、錯乱 |
エキノコックス症 | キツネ、イヌ | 糞中の虫卵を口を介して | 通常10年以上 | 上腹部の不快感・膨満感、肝機能障害 |
E型肝炎 | イノシシ、シカ | 肉・内臓を生食 | 6~7週間 | 発熱、腹痛、嘔吐、黄疸 |
野兎病 | ウサギ、リス、ダニ、ネコ | 身体に接触、ダニに咬まれる | 3日が中心に、多くが7日以内 | 悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛 |
オウム病 | 鳥類 | 糞に含まれる菌を吸引 | 1~2週間 | 咳・痰、筋肉痛・関節痛・頭痛、呼吸困難、意識障害 |
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症 | イヌ、ネコ | 咬まれる、引掻かれる | ? | 発熱、頭痛、腹痛、吐き気、 |
ダニ媒介脳炎 | ダニ | 咬まれる | 7~14日 | 発熱、筋肉痛、痙攣、眩暈、知覚異常、頭痛、悪心、羞明(光がまぶしく見える) |
日本紅斑熱 | ダニ | 咬まれる | 2〜8日 | 頭痛、発熱、倦怠感、発疹 |
クリミア・コンゴ出血熱 | ダニ | 咬まれる | 2~9日 | 発熱、関節痛、発疹、紫斑、意識障害 |
つつが虫病 | ダニ | 咬まれる | 5~14日 | 倦怠感、頭痛、悪寒、発熱、発疹 |
重症熱性血小板減少症候群(SFTS) | ダニ | 咬まれる | 6~14日 | 発熱、嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血、腹痛、筋肉痛 |
回帰熱 | ダニ | 咬まれる | 12~16日 | 発熱、頭痛、筋肉痛 |
上記の表は素人の僕がまとめたものなので過信はしないでください、また日本では発症事例のないものも含んでますし、不足もあるかもしれませんので、あしからず。
まとめ
僕は下記のように行動したいなと思います。
- 今のところ献血・臓器提供は控えておく(将来的に安全性が確立されれまでは)
- 糞を介しての感染があるので、これまでとおり解体時には腸を傷つけないように気をつける。
- 手洗い、ナイフなど道具の消毒励行
- なにか変な症状が出たときは本ページの早見表で当てはまるものがないか確認し、病院へ。
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