こんにちは!さくらんぼーです。
じつは狩猟の法律について以前より気になっていることがありました。
その気になっていた事とは・・・
まんが日本昔ばなしのあれって『わな?』『網?』『それとも禁止猟法??』
「まんが日本昔ばなしってなに??」って言う若い読者さんがいらっしゃるかもしれませんが、そこはググってください。
上の画像のような、日本昔ばなしとかで出てきそうなベタな『罠のようなもの』、スズメを獲るシーンで見たことがあるのではないでしょうか。
気になっていたこととは、
これって、わな猟? 網猟?? 禁止猟法??? なんなんだろう・・・
狩猟読本にて調査
まずは狩猟読本を見て自分なりに調べました、そのときの考察を書いていきます。
※法定猟具の『わな』と紛らわしくなってしまうので、さきほど『罠のようなもの』といったものは『ザル仕掛け』と勝手に名前を付けています。
※気になる部分にはマークをしていきます。
1. わな(4種類)
1.1 くくりわな
ザル仕掛けは明らかにくくっていないので、非該当
1.2 はこわな
『獣がくわえて引いたりすると、出入り口が半自動的に閉まる』と説明文が書かれています。
ザル仕掛けはストッパーである木に結んだ紐を人が引っ張るので、半自動ではなく非該当
1.3 はこおとし
この『はこおとし』の説明文には『獣がくわえて引いたりすると、出入り口が半自動的に閉まる』の文言はない。
絵を見ると踏み板が書いてあるので半自動的に閉まる物を指していると思うが、手動の物は『はこおとし』に該当するのだろうか・・・・
また、ザル仕掛けに使うザルはその形状がお椀状であり、圧殺することはない。(禁止猟具の『おし』ではない)
もし手動の物でも『はこおとし』に該当するのであれば、ザル仕掛けは『はこおとし』に似ているかも・・・
仮にザル仕掛けが『はこおとし』に該当するのであれば、スズメは獲ってはいけない。(鳥類をわなで獲るのは禁止であるため)
1.4 囲いわな
明らかに構造が違うし、『出入り口が半自動的に閉まる』の文言があるので非該当。
2. 網
僕自身はザルと網は違う物と思うのだが、ザルは竹などを編んだ物であるため、編んだ物という意味でこじつければ網と言えなくもない。
仮に『ザル=網』だと仮定して、法定猟具の網の形態と比較してみよう。
2.1 むそう網(穂打ち、片むそう、双むそう、袖むそう)
説明文に『地面に伏せておいた網を・・・、縄で操作する・・・』の文言がある、ザル仕掛けは縄で操作はするけど、伏せておいてなので非該当かな。
2.2 はり網(うさぎ網、谷切網、袋網)
説明文には『空中などに網を張っておいて・・・人が操作して・・・』とあり、ザル仕掛けは該当するかも?
さきほど、「『はり網』に該当するかも?」と書いたが、『はり網』を分類する うさぎ網、谷切網、袋網の絵とは明らかに異なるがどうなのだろう?
2.3 つき網
明らかに非該当
2.4 なげ網
これも明らかに非該当
3. 法定猟具から削除された猟具(使用してはならない猟具)
3.1 おし
この『おし』という猟具が法定猟具から削除された理由は、少し手前に書いた『はこおとし』の説明分にあるように動物を圧殺して残酷であるから。
絵でみると、ザル仕掛けは圧殺しない形状にした格子を使った『格子落し』に似ているともいえる。
また説明文には『番人がひそんでいて手綱を引く』と書いてあり、ザル仕掛けは『圧殺しない格子落し』に該当するのだろうか?
3.2 もちなわ
これは明らかに非該当
3.3 はご
これも明らかに違う
3.4 とらばさみ
危険であるという理由で禁止猟具になっている『とらばさみ』、カゴ仕掛けは明らかに危険性はないので非該当
3.5 かすみ網
明らかに非該当
調査結果
狩猟読本に載っているわな、網、禁止猟法の一つ一つと比較してみました。
無理やりこじつけたとして『わな猟のはこおとし』、『網猟のはり網』、『圧殺しない格子おとし』になるかもしれないが、こじつけ無しで『ザル仕掛け』が該当する猟具はなかった。
これ以上、自分一人の力では分からない・・・
これは専門家に聞くしかない!!
コメント失礼します!
いま博物館の企画で、おとしかごの原理を用いた工作を開発しています。質問なのですがこのおとしかごが出ている日本むかしばなしのお話はどの話かご存知でしたら教えていただきたいです。
こしみずさん
コメントありがとうございます!
残念なのですが、遠い昔の記憶のことなのでどの話だったかまでは記憶にありません。
なにか引っかからないかと検索をしてみましたが、出てきませんでした・・・
(ひょっとしたら、何か別のアニメの記憶と混同しているかも??)
博物館の企画って狩猟に関するものでしょうか?
面白そうだったら見に行ってみたいなと思ったものでして。
でもたしかに、昔のわなと言えば 落としかご のような罠を思い浮かべますよね!
現代の子はそうではないかもしれませんが、、、笑
申し訳ないのですが、狩猟の展示などではなく個人的な工作教室みたいなものです。そのような展示や企画展がないかと検索もしてみましたが、日本では狩猟についての展示をあまり行っていないみたいですね!
私も興味があったので見つからず少し残念でした
こしみずさん
そうですよね!
鳥の罠といえば落としカゴ、獣の罠といえばトラバサミが僕のイメージですね。
お力にはなれませんでしたが、博物館の企画がんばってください!!