ここからが本番 シース作り
- 材料の大きさを決める
カイデックスにナイフを当てがって切り出す大きさを決めていく。
外形はあとで削って整えるのと、接着代を残すのためにナイフより10mmくらい大きめにする。
今回のシースは、半折りにしたカイデックスでナイフを挟んだ形にしていく。
- カイデックスを切る
ものさしを当てて、カッターナイフで2回ほど切れ目を入れたあと、
切れ目の反対側にがんばって折れば、パキッと割れる。 - ロック部分を切り出す
ナイフからシースが抜け落ちないように、ロック部分を切り出す。
直線部分はノコギリで切る。
曲線部分は小さな径のドリルで何か所も穴を開けてちぎる。
あとはヤスリで形を整えて・・・・
柄のへこみを利用して、ロックができるように予定。 - マスキングテープを巻く
ナイフとシースとの間に隙間をもたせてナイフが抜けるようするため、マスキングテープを巻く。
抜き差しをしやすいように、刃の根元は余分に2巻きにしてみた。 - カイデックスを成型
カイデックスがフニャフニャになるまでヒートガンで熱してやる。
めっちゃ熱くなるので、手袋をはめること。
冷めて硬くなる前にナイフに合わせて、半折りに
急いでカイデックス成型用プレスで挟んで、Fクランプでギュッと圧縮して放置。
5分もあれば硬くなっていました。
挟んだナイフがズレていたり、半折りがズレていたりと、実はこの成型品ができるまで何度もやり直しています。
カイデックスは熱をかけると、変形がリセットされて元の形に戻るので、やり直しが簡単。
シボ(表面のザラザラのこと)もなくならないし使いやすい材料ですね。 - ロック部分を成型
ロック部分だけを加熱して、柄のヘコミに沿わせるように変形させる。 - ナイフを抜いて、形を整えていく
下の写真はノコギリで切ったところ。このあとルーターやヤスリで整えていく。 - 形はできた
こんな感じです。
下から見たとこ。
ロック部が引っかかっているのが分かります。
僕は右利き、ナイフを握った右手の親指でロック部を押しスライドしてやると安全にナイフを抜くことができます。 - 最期に接着
けっこうしっかりとできているので、刃が飛び出すことはないと思うが念のため接着をば
切れ端をくさび代わりにしてちょいと広げて接着剤とチョロっと流し込む。
くさびを抜いて完了!!
カイデックスは熱し過ぎに注意!!
別のナイフ、ヘンケルスの果物ナイフ?もシースがなかったのでカイデックスで作っている最中です。
実はこれ、よく見ると
調子こいて熱し過ぎたせいで、先端がブツブツに気泡が発生してしまいました。
ゴムシートの軟らかさ位まで熱すればOKです。
カイデックスでのシース作りは初めてなので、失敗したとしても少しの材料しか使わない小さめのナイフのシースを手始めに作ってみました。
フクロナガサには鞘が付いているのですが、ガタが大きくカタカタ音がするしデカいので、それを作り直すのがカイデックスを買った目的(まだ構想中)。
<2021年9月5日追記>
構想が固まり、フクロナガサの鞘を作りました。下の記事をどうぞ!!
ヒートガンの温度をあなどっていた。熱し過ぎ注意!!