こんにちは。さくらんぼーです。
今回は以前より気になっていたことを実験しましたのでその結果を。
気になっていた事とは、スコープを覗いているハンターの目は鳥(特にカモ)からどのように見えているかということ。
視力が人間より良いと言われる鳥の目からは、実際にどのように見えているのかを実験しました。
どうなるかな?
カモから見えている状態を再現したい!
カモからハンターの目がどのように見えているかということを再現してみます。
そのなかで次の条件も変えて行います。
- スコープの倍率による変化
- 目が開いている時と、閉じている時の変化
- スコープ正面からズレた位置ではどう見えるか
- 接眼レンズと目の間を筒で覆った場合(アイシェードを付けた時を想定)
実験方法
実験のために木材を使って下の写真のようなものを作成。
スコープは以前に使っていた物で、倍率4~16、対物レンズ直径50mm、フォーカス調節可能距離(パララックス)6ヤード(約5.5m)。
自分の目と同じ位の大きさになるように、サイズを調整した目の画像を貼っておきます。(きれいな女性の目ですね。)
目の画像と接眼レンズの距離(アイレリーフ)もあらかた合わせています。
このスコープの対物レンズを、離れたところから望遠が効くカメラにて撮影をしてやります。その距離は約9m。
なお、貼り付けた画像は画像は下の物です。
カモからどのように見えているか実験!!
倍率を変えたり、目が開閉した時の場合を確認
まずは率を変えたり、目が開閉した時の場合を確認します。
倍率4 | 倍率16 | |
目が開いた 状態 | ||
目が閉じた 状態 |
目を開けている状態だと、接眼レンズの大半に瞳が映って暗い状態、瞳に映り込んだ光まで見えています。
そして、目を閉じた状態だとまぶたの肌色が映り明るいです。
ところで、ご存じだと思いますが、人の目は動く物には敏感に反応するようにできています。
たとえば車を運転しているときですが、歩いている人には気付くのに、立ったまま動かない人には気付きにくい。ってあれです。
そして、人だけでなく鳥も同じように動く物には敏感に反応します。
ハンターがまばたきをして、直径50mmほどの対物レンズが明・暗交互に繰り返していたらカモからは簡単に気付かれてしまうのでしょう。
↓ヤブの中から狙われている状況を作ってみました。
また、倍率をあげると像が大きくなっています。
今回は画像の位置が若干ズレていたので、16倍では結構虹彩が映っていますが、ど真ん中に合わせると瞳孔と対物レンズが同じくらいの大きさ。
もっと高倍率(今は24倍を使っています)だと瞳孔部分のみが対物レンズに映るため、目を開けた時はもっと暗く映るのでしょう。
ということは高倍率になるほど、まばたきをした時の明・暗のコントラストが大きくなり、よりカモに気付かれやすくなってしまうのだと思います。
スコープ正面から位置がズレた時にどう見えるか
カメラを正面から右側にずらした場合の見え方を確認。スコープの倍率は4倍です。
まずは正面
ちょっと右にズラす。
白い部分がなくなるまでカメラを右にズラそうとするが、壁がじゃまで動かせない・・・
仕方ないので、スコープを乗せた治具ごと回転させたときの写真。
やっと真っ黒。スコープの内壁が見えている状態です。
注目したいのが、ちょっと右にズラしたときの写真。もう一度載せますね。
前後のスコープリングがズレて見えていますよね、それだけスコープの真正面からカメラがズレているということですね。
それなのにレンズには白い部分が見えている。
正確な数値は分かりませんが、数cmはもしくは十数cmとかカメラを動かしていると思います。
たった9mの距離で数cm・十数cmずらしても白い部分が見えているということは、どうでしょう。
実際にカモを狙う距離の、例えば50mだとするとその約5倍はズレていても白い部分が見えるということ。
カモをスコープで真正面にとらえるより先に、明・暗の繰り返しを気付かれる可能性があるのではないでしょうか。
接眼レンズと目の間を筒で覆った場合の確認(アイシェードを付けた時を想定)
黒いゴムシートを筒状にして、接眼レンズと目の画像の間を覆います。
その時の見え方は
予想どおり真っ黒です。(白い輪っかは蛍光灯が映り込んでいる)
もちろんスコープの倍率変えても真っ黒。
目を照らす光が入ってこないので当然の結果、まばたきをしても気付かれることはありません。
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- まばたきをすることで対物レンズが明・暗を繰り返す
- カモを正面にとらえてなくても、気付かれる可能性あり
- アイシェードを付けることで上記のデメリットなくすことができる
この実験でアイシェードを買うことを決心!