こんにちは!さくらんぼーです。
先日、自然薯を掘ってきたわけですが、同じような場所に自生しているトコロという植物の根茎を間違えて採ってしまいました。
トコロとは
トコロ(野老)は、ユリ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属 (Dioscorea) の蔓性多年草の一群。「~ドコロ」と呼ばれる多くの種があるが、特にオニドコロを指すことがある。
ヤマノイモなどと同属だが、根は食用に適さない。ただし、灰汁抜きをすれば食べられる。トゲドコロは広く熱帯地域で栽培され、主食となっている地域もある。日本でも江戸時代にはオニドコロ(またはヒメドコロ)の栽培品種のエドドコロが栽培されていた。
Wikipediaより引用
このトコロという植物は上記以外にもカエデドコロ、キクバドコロ・ウチワドコロなど〇〇トコロという植物がいろいろあります。
また、こちらのページによると、トコロの根茎と思われる物を少し食べたようで、味見程度でも舌先に痛みを感じ,その後一週間は舌先のしびれ感がとれなかったとのこと。
○○トコロだと分かるまで
最終的には、根茎を持ち帰り画像検索してトコロの根茎だと分かりました。
宮崎と周辺の植物より引用のカエデドコロの根
僕の掘った根茎とよく似ています、カエデドコロの根茎かどうかまでは分かりませんが、数あるトコロの内のいずれかでしょう。
ところで、実際には画像検索をする以前から、自然薯との違和感を感じたポイントが何点かありました。
自然薯だと思って掘った物が違ってしまっては無駄な労力、この記事を読んでいただいているあなたにはそのポイントをお教えしましょう!
当日の様子を以下に書いていきます。(違和感を感じた箇所には色付けをしています)
この日は猟場開拓のついでに自然薯の葉を探しながら歩いていると、
歩いていた横の斜面に自然薯の葉があるのを見つけました。
先日購入した山菜ナイフ山刀Sを使って、ツルをつたってその生えている場所を掘ります。小さいけど本日1個目の自然薯を得ることがきました。
その後、すぐ近くにまた自然薯の葉を見つけ、先ほどと同様に掘っていくと根茎が見えてきました。
なんか皮が少し黄色い?とも思いましたが、土が付いているためだと思い、色の違和感を気にすることなく掘り進めます。
根茎が姿が見えてくるがまだ端っこまでは掘りきっていない、大きい獲物だとテンションが上がってきます。
掘る最中に山刀Sの刃が根茎に当たったりしますが、意外に傷付きません。綺麗な形で掘りだせるかも♪と期待が高まります。
根茎がほとんど見えてきたので、引っ張ろうとすると根茎から生えている根が丈夫でなかなか切れない、なのでちぎりながら芋を取り出します。
取り出した根茎を持ってみると表面(根の出ていた部分)がゴツゴツと手に当たりました。
見た目も先ほど採った自然薯と違うように見えるけど個体差かな?と思いながらもなぜかスルー
家に持ち帰り、とろろそばにしようと皮をむくと全然ヌルヌルしない!
ここでやっと自然薯ではないと気づきます。
ではなに?生姜?
と臭いをかいでみても生姜のにおいはまったくなし。
味は?と皮をむいた部分を舐めようと思いましたが、その前に画像検索をするとカエデドコロとのこと。
この類の物はいろいろあるようで、カエデドコロ以外の○○トコロかもしれませんが、トコロの一種だと判断。
これが当日の様子です。
気を付けよう
先ほど色付けした部分のように、違和感を感じる部分がたくさんありながら調理の直前まで気付かなかったのは、
過去に自然薯の葉だと思ったものは100%自然薯だったという、僕の慢心とか思い込みだったということに間違いありません。
狩猟においても同じことがありえるので気を付けます!普段の生活でも(たとえば車の運転)慢心とか思い込みって駄目ですね。
〇〇ドコロの根茎の部分に関する情報があまりないので、僕の経験した自然薯と違うトコロをまとめます。
- 自然薯に比べて表面が若干黄色い(生姜の色くらい)
- 刃物が当たっても意外に傷付かない
- 自然薯のようなヒゲ根ではなく、しっかりとした根が付いている
- 表面がゴツゴツしている・皮をむいてもヌルヌルしない
下の写真の皿の真ん中に置いてあるのがトコロ、表面がゴツゴツしてます。
左上に色の比較のために生姜を置いてみましたが、採って数日経ったトコロなので少ししぼんでいて参考にならないかも。
↑せめてここでは気づけよ!と今では思います。