解体作業(山での作業)
皮剥ぎと内臓の除去などは山で行いました。
写真も少なく手順も確立していないので、説明というよりかは備忘録として書き残します。
- 2本の木に渡すように、吊り上げロープセットを張る。
- ヌートリアの後ろ足を細いロープで巻き結び。(ヌートリアの腹がこちらに向くように)
- スキナーで胸から腹に向けて一直線に皮を切る(内臓を傷つけないようにガットフックを使う)
- 生殖器と肛門の周りの皮を丸く切る。(ここでも内臓に傷をつけないように)
- 生殖器と腸の付近の筋や筋肉を切り露出させ、糞や尿が漏れないように結束バンドで結束する。
- 手首・足首の皮をぐるりと一周きる。
- 前足の内側の皮を胸に向かって切る、後ろ足の内側の皮を股間に向かって切る。
- 内臓を傷つけないように腹の肉を縦に切り、胸骨も縦に切る(胸骨部分は軟骨なのでナイフで切れる)
- 生殖器と腸を骨盤部分の穴に通して落とすと内臓のほとんどが落ちてくる。
- 横隔膜をナイフで切り取り、肺などの臓器も取り外す。
- 後ろ足から順に頭に向かって皮を剥いでいく
- 頭蓋骨まで皮を剥いだら、頚椎の関節にナイフを入れ頭を外す。
- 手首足首の関節を切り、レジ袋に入れて山での作業は完了。
解体作業で分かったこと
- 皮を後頭部まで剥いだ時に、エアライフルのペレットがポロっと落ちてきました。
よく見ると、ペレットの片側だけが滑ったように変形しているので、1発目に撃ったペレットは頭蓋骨の表面を滑って後頭部で止まったのだと思われます。
そのため、1発目では即死しなかったのでしょう。 - お腹を開けた時に、独特の臭いがしたのですが、獣臭というよりは草(よく言えばハーブ)のような臭いに感じました。
(ネズミの仲間だということで雑食だと思っていたのですが、草食だそうです。) - スキナーナイフ VITALですが、この独特な形状のためこんな使い方ができます。
ナイフから手を放したいときは、張っていたロープやそこら辺の木の枝に引っかけておけます。これが意外と便利に感じました。
また切っ先が平らで刃が付いていないという効果として、皮を突き破りにくいということ以外に、皮を引っ張る側の手を突いたり切ったりしまうというリスクも少なそうです。 - スキナーナイフ VITALが1本あればヌートリアの解体は問題なくできました。
数日後、またヌートリアを獲る
前回ヌートリアを獲った池とは違う池にて、覗くとすぐ近くにヌートリアがいる。
こちらに気付いたヌートリアはこちらに背を向け、ゆっくりと向こうに泳いでいく。
距離は目測で10m程度、後頭部を狙って立射で撃ち仕留めた。
回収し、上の写真を撮っているともう一匹ヌートリアが寄ってきた、つがいなのだろうか。
撃とうかと迷ったが、慣れていない解体に時間がかかり肉を悪くしてしまうかもしれないのでやめておこう。
せっかく寄って来たので、ちょっと観察。
観察しているとブ~~っという鳴く、ヌートリアって鳴くんだということが分かり、こんどは逃げ出すまで近寄ってみよう、と近寄っていくと約1mくらいの距離で池の中へ逃げていった。
仕留めたヌートリアの解体をしようと、その池の近くにある木のところへ移動。前回獲ったヌートリアよりだいぶ軽いかも?
皮を剥いでいきメスであることが分かった。さっき近寄って来た個体はオスだったかもしれない。
腹を開くと前回とはちょっと臭いが違う、前回は草のような臭い、今回はスルメみたいな臭い。
解体をしている途中、背後を見た時、3mくらいの所にヌートリアがちょこんと座ってこちらを見ていることに気付く。
つがいの相方(だと思われる)は解体ですでに変わり果てた姿になっているのに、なぜ近づいてくるのだろう?相方の臭いのする方に近づいて来ているのだろうか?
解体を完了し、肉と皮をレジ袋に入れる。
背後を見るとまだヌートリアが座っている、解体道具はまだしまっていない。
(そんなところにいつまでもいるからや・・・)
本日2匹目のヌートリア。やはりオスだった。
- ヌートリアはつがいからなかなか離れない
- ヌートリアは腹から草の臭いがしたり、スルメの臭いがしたりする
- 眉間を狙うと半矢になる可能性あり
- スキナーナイフ VITALが1本あれば解体ができるし、結構便利
- 事前の準備が大事
次は実食!!